あゆみ
2005年2月4日、橋本先生を中心に、加工機メーカーおよび制御機器メーカー計5社の役員と、(株)加工技術研究会の荒木正義社長(当時)が集まり、ウェブ業界の技術、関連学会の状況について話し合いました。それまで、ウェブ業界において業種を横断した形態の組織を作ろうというアイディアについてのさまざまな議論が行われており、約2年の紆余曲折の末、この日を迎えたという経緯があります。これが、当会の第1回の幹事会となりました。

橋本巨先生
はしもと ひろむ
昭和26年2月3日
昭和54年3月
昭和54年4月
昭和56年4月
昭和63年4月
平成5年4月
平成23年10月
令和元年4月
令和2年9月30日
愛媛県松山市に生まれる
早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了
(工学博士)
早稲田大学理工学部助手
東海大学工学部専任講師
東海大学工学部助教授
東海大学工学部教授
東海大学 副学長(研究担当)
東海大学名誉教授
逝去(享年69オ)
設立
2005年当時のウェブ業界の企業では、理論の裏付けが無い状態で勘と経験に基づいて製造しており、学術的な体系化が望ま れていました。一方、橋本先生は、ご自身の研究成果や国内外の学会の研究内容を産業界に展開する場が必要と考えられていました。
また、今後の研究開発の着想を得るため、製造現場の抱えている課題に関心があるとのことでした。更に、橋本先生から、企業側が学術的に不足している知見があれば役に立てるとのご提案があり、会の発足が決まりました。
開始
2005年5月17日、加工技術研究会主催の講演会(講師 : Timothy J. Walker、米国を拠点に活動するウェブハンドリング・コンサルタント)において、当会の発足が公表された後、すぐに第1回の勉強会(6月)が行われ、第2回(8月)、第3回(10 月)、第4回(12月)、第5回(2006年2月)と初年度に5回にわたって橋本先生のウェブハンドリングについての基礎的な講義、および海外関連論文の紹介・解説が行われました。その後、年度内の5月、7月、9月、11月、翌1月、3月の計6回の定例勉強会の他、10月、11月に合宿勉強会が行われることが定着し、今に至っています。

勉強会の具体的な内容としては、橋本先生の講義を継いだ同大学 砂見准教授や他校アカデミアの講義、外部関連学会の学識者の講演や会員企業の企業発表、会員企業同士によるウェブハンドリング関連テーマに対する意見交換会などを実施しています。
ウェブ関連の技術者だけでなく、主に”モノづくり”で繋がる、企業間の垣根を超えた幅広い交流が実現され、共通した認識や相違点の把握に役立っています。
運営は、会長、副会長以下、幹事企業4社(2025年4月現在)、アカデミア幹事3名、監査役、事務局による幹事会で、会の透明性を保ち、議論する体制が確立されています。